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2013年 ☆ロシア冒険記DAY5☆ Part2

森の学校 Part2

つづき・・・

女子寮を出て、次に男子寮に入ってみました。
こちらの壁面にも美しい絵が描かれていていました。 お部屋も見せていただきましたが、すべて整頓整理が行き届きすぎなくらい行き届いています。風通しの良い心地よい部屋です。


男子生徒が数名、挨拶をして通り過ぎていきました。
制服や私服まざりの子もいますが、全員ビシッとキマッています。
 「一人ひとりの見るものすべてに対する姿勢が大切なのです。身なりをきれいにすることは、相手に対する自分への姿勢でもあります」
なるほど~。私、反省しました!(笑)

廊下に何げなく置いてある一人掛けのソファー。木製で、背もたれ部分は背中をフィットさせるように布張りでカールしています。どこかの西洋家具専門店にあるような、高級感あふれるソファーです。

このソファーの前でアンナ先生は立ち止まりました。
「そうですね、ちょうど良い例がありした。このソファーは生徒たちが作りました。当初は作り方を知らなかったので、生徒たちが数名ソファー工場に出向き、一から製造方法を学んできたんです。その後、このグループが他の生徒たちにも作り方を教え、このようにソファーを自分たちの手で作れるようになったのです。建物の窓につけてあるカーテンも、そしてあちらで建設中の杉のログハウスも、そしてあちらの家も、生徒たち自身が自分の手で作っています。 どうしたら、もっと美しく、もっとユニークに、そしてもっとロシアらしい作品ができるだろうか? 生徒たちは工夫を凝らします。 こうして生徒たちは、自然に自分たちの、そして母なる地球の未来を必然的に考えるようになります」  
そう、アンナ先生が指差しているログハウスは、小さな小屋ではありません。立派で重厚、巨大なログハウスなんです。こちらもプロの方に教わったとのこと。

16歳くらいでしょうか、笑顔の生徒さんがふたり、白いタイルを壁に貼っていました。 「ほら、ここで実際に建物を造っているでしょ。でも、今朝はみんなのために料理を用意していたんですよ!  そうか!家を建てる仕事は、専門の大工さんや工務店の方でないとデキナイ!という固定概念なんか、必要ないんだね~。 私たちは、やろうと思えば、何だって創造できるのネ!

工芸室に入ると、伝統工芸の器や容器などが飾ってありました。 どれも民芸品売り場に飾ってあるような、作品ばかり。
「これらは生徒が作りました。以前、プロの伝統工芸匠師に1か月ほど学校に寝泊まりしていただき、生徒に一から教えていただいたんです。この模様の意味から、ひと筆の描き方まで。。。生徒はすぐに吸収し、今ではこのような作品を創っています。この匠師は、カレッジで何年もかかって教えていることを、数週間で習得してしまった子どもたちに驚かれていましたよ」

図書館の前にあるホールは、また格別に素晴らしく、印象的でした。 そもそも、この複雑な建物を子どもたちだけで建てたなんて驚き! 大人だって大変なのに・・・。 天井が高いホールの壁面には、美しい風景画が何点か描かれていました。

それから図書館やダンスのクラスのお部屋なども見学させていただきました。年上の上手な子が、サポートが必要な年下の子の横でずっとお手本を見せながらステッフを踏んでいます。華麗でしなやかなステップ・・・練習といえ、すばらしいダンスでいつまでも見ていたかったです。

また、この学校では、歴史に特に重点を置いているそうです。 西暦と起った事柄を丸暗記するのではなく、その背景を学び、その歴史的人物の気持ちがどんなだったかまで理解するようにしているとのこと。すると、興味を示さなかった子どもたちでも、身を乗り出して、まるでその時代に生きていたかのように熱く語りだすのだとか。このように過去から学び、また自分のルーツを再確認しているとのこと。  

コンピューターや外国語の教科はどうしているのですか?
「外国語は教えていますよ。コンピューターは彼らに教える必要はありません。私たちよりもずっと詳しく、そして速く修得しますから(笑)」
さらに宗教についてどうしているのかと、ガイドのガリアが尋ねると
「特定の宗教を教えることはしていません。様々な教えをそれぞれ信じています。そしてそれは各自に任せています」  
この学校では、スピリチャルなことを特別に教える必要ないようです。それは日々の暮らしの中で、一貫した愛の行動、明晰に理解された真実に基づいた行動によって、子どもたちに伝えられているようでした。  
現在の教育と比較しても、この学校は基本の価値観から異なった概念の上に築かれた、真の教育機関でした。 競争や個人主義ではなく、すべては自分の責任であることをしっかり教え実行し、暮らすために本当に必要なノウハウを教えています。数学や化学や物理は、建築や工芸には欠かせませんし、歴史や文学は人生観をより広くし、芸術やクラフトは暮らしをより美しくしてくれます。  学校見学を終え、お礼をお伝えしました。 あまりにも素晴らしい教育がなされていたので、帰り道、後部座席に座ったまま、深く熱い想いにひたったのでした。

私は教育者ではありませんし、今こうしてアナスタシアのメッセージを日本の皆さんにお伝えすべく、精一杯活動しています。ですから今はおそらくこれ以上の動きはできません。でも、このような真の教育の場が日本には急務です。
日本の幼稚園や小学校では、「太陽は赤色でないとだめよ」、「顔はこうやって描かなければだめよ」、「塗り絵ははみ出してはだめよ」、と教えていると聞きました。
また中学生になると、内申書のためだけに行動をし、すべてが競争になっています。
自由な発想や、自主的な行動、感情や個性はおそらく認められていません。また暮らしに基づいた教育ではないので、料理や家事すらできない子どもたちが大人になっていきます。
これでいいのでしょうか?子どもたち一人ひとりの存在や可能性を台無しにしているのは私たちだと思うのです。

そんなことで、日本にもあのような学校を創るべく、即実行に移したいと思っていらっしゃる方たちに、ぜひともこの学校を参考にしていただきたいと思っています。私が今できることはそれくらいですので・・・
そのような方がいらっしゃっいましたら、ぜひご連絡をください。「研究を進める」とかではなくて、即実行なさりたい方はいらっしゃいませんか?

この学校も、昔は人々の援助によって運営されていたそうですが、今は公立で政府に認められた寮制の学校です。現在では104名の生徒が学んでいます。
こどもたちの輪、ひとつの空間世界ができあがっているので、その輪のご迷惑にならないようにしたいものです。
今後、日本人の少人数グループの見学をお願いしてきました。

どうか、誠の教育をする学校を創るために、即実行に移したいという熱意がある方は、ぜひご連絡をください。
なお、ご連絡はメールにてお願い申し上げます。

≪追伸≫
裏山が紅葉して、秋を感じています。
只今、シリーズ3の監修を頑張っています。
毎晩、毎晩夜な夜な作業中・・・
ちょっと休みたいな~。でも、頑張ります・・・!

アナスタシア ジャパン

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アナスタシアのメッセージ、
そして彼女の美しき未来の提案をお伝えしたい
アナスタシアの構想が、今地球上に山積する問題を一掃する最高の方法であると感じ、
美しい未来を創造するために、株式会社直日は誕生しました。

出版社として日本語版『アナスタシア ロシアの響きわたる杉』シリーズの
第4巻以降の刊行を行うとともに、
シリーズに登場するアナスタシア推奨のシベリア杉のオイル、
タイガの厳しい自然が織りなす恵みの輸入販売をとおして、
皆さまの心身の健やかさのお手伝いをさせていただいております。
書籍
『アナスタシア ロシアの響きわたる杉』シリーズ
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