黒海の朝はすがすがしい。
ホテルの窓から、黒海がキラキラと私を呼んでいる☆
朝食を食べた後、私たち一行は中央カフカス地方にある
ロシア最大級の祖国コミュニティに向かう。
ということで、出発前にホテルのレストランのお手洗いに行ったら
あらビックリ!
こんなお手洗い、見たことないわ~☆
記念に使ってみました☆もちろん、ひとりで(笑)
スーツケースも道路に出して、
私たちはハイヤーしていたミニバンを待ちました。
そして、黄色いポンコツなバンが到着したとき
私たちの目が点に・・・
なんと、用意していたミニバンが故障してしまって
今はこれしか用意ができないとか。
目的のSinegorie-Vedrussiyaという祖国までは、ここから400キロあるのです。
このバンの乗り心地は決して快適とは言えないはずだし、
そもそも人間とスーツケースの全部が乗り切るのか???
実験してみました!、
結果は、「無理」という判定ー☆
ロシア初の旅仲間たちも
この頃になるとロシアに慣れてくださってきて
即ご理解いただけました☆
みなさん、ありがとう~
結論は、
「スーツケースはホテルに預かってもらい、先ずは人間だけが目的地に行く。
その後、今日からガイドをお願いしているディミートリフがゲレンジークに戻り、
スーツケースを運んでくる」
ということにまとまりました。
バンの最後尾には、
車酔いをしない&小柄な女性4名が詰めて腰かけ、
前方と中央に車酔いする人&男性が座り
この体制で400キロを乗り越えるぞー!
なんだか小学生の遠足のようネ
もう楽しみましょ~☆
笑いがこみ上げてきました☆
そしたらみなさんも同じように感じられたようで、
自然に歌が☆
そう、私たちは童謡や思いでの歌を合唱&熱唱。
さらに、無線ガイドシステム(無線機:マイクとイヤホンの2種類があり、シェアしたい人がマイクを、聴く人はイヤホン)を使って
今回の旅のシェアなどをして、
かなり充実した時間を過ごしたのでありました。
バンの運転手さんやデッィミートリフは
日本人に会うのが今回初めてだったと思うのですが、
「日本人は愉快なひとたちだな~」
という印象を持たれたはず(笑)
こうしてステキな時間を過ごしていたら
目的地の祖国に到着~☆
ガイドのディミートリフの奥さんが
手作りのライ麦パンで出迎えて下さいました。
この地方では、お客様をお迎えするときは
奥さんが玄関前でライ麦パンを一斤来客にふるまい
来客は、手でそれを一口分ちぎって、お塩と食べる
という風習があるんだそうです。
その後、祖国手作りのお昼をいただきました。
食事については別の機会に書きたいと思いますが、
とにかく、美味しいの!
野菜のエネルギーが違う!
アナスタシアが言っている通り、質が違うんですよね!
その後、私たちは祖国コミュニティの敷地外にある
パン工場とベジタブルハム(100%植物性のハム)工場を見学させていただきました。
なぜこれらの工場を見学しているのか?!
そう、なんとこれらの会社の役員は全員
「アナスタシア」読者なのであります。
そして、材料は天然、無農薬で無添加なのは当然のこと、
あらゆる意味で「安全」な材料を吟味し
時間をじっくりかけて作っているそうです。
ここのパンはとっても美味しく
祖国コミュニティ内のコミュニティセンターでも販売されていて、
祖国の方たちが買いに来ていました。
パン工場とベジハム工場は同じ建物の中にお隣どおしで入っていて、
パンを作る際に出る良質なグルテンを
ベジハム工場が使って製造しているんですって。
彼らは別会社だけれど、「卵でいう黄身と白身の関係」とのこと。
ベジハムは、一切お肉が入っていない
100%植物性のハム。
ここのベジハムには様々な種類があるのですが、
チーズ入りのべジハムにおいては、
一般的には凝固剤として牛の胃液を使うのだそうですが、
ここではオーガニックのライ麦から出るグルテンを使っています。
もちろんすべて無添加で、無農薬、保存料も入っていません。
ここの従業員の全員が、ベジタリアン。
ロシアのベジタリアン人口は、ロシア国内だけでも増加しているそうです。
現在はロシア全土、ドイツにも出荷しているとのこと。
世界的にニーズが高まっているそうですよ。
その後、私たちはディミートリフの奥さんに連れられて
コミュニティの敷地内にある牧場に見学に行きました。
広大な牧草地に、馬、牛が自由気ままに放牧されていました。
「私たちの土地は広いので、大きな可能性を持っています。
今は、子どもと一緒に働いています。
そして先祖からのこの土地を、さらに美しくしていきたいと思っています。
この面積の牧場であれば、1,000頭の牛を放牧しても十分なのですが
生産量ではなく、高品質なものを提供することを目的としていますから
たったの16頭しか飼っていません。
干し草も自分たちの牧草地ですべてまかなっています。
それからここには、ロシアでは絶対に成り立たない といわれている
無人のお店があるんです。
お客さんは自己申告にて箱に現金を支払って、買い物をする仕組みです。
店内には、
先程のパンとベジハム工場の商品をはじめ、
卵や牛乳、カテージチーズ、サワークリーム、
文具や工芸品なども扱っていました。
「さあ、乗馬してみませんか?」
おじさんは微笑みながら、鞍なしの乗馬をすすめてくださったのでした。
スモモ色に染まったロシアの西の空
ロシアの力強い大地
そしてロシアの祖国の方々が発する 生きているという歓びのエネルギーに
私たちは浸っていました。
その晩、私たちはふたつのグループに別れて宿泊しました。
コミュニティセンターにあるお部屋泊と
祖国コミュニティ内のとあるご家庭。
おやすみなさい