アナシタシア読者さんの中には、子育てや教育に強い関心を持っている人が多い。
数年前のこと。
お茶会で、アナシタシア・シリーズに登場するシチェシニン先生の学校(通称:森の学校)についてお話ししたことがあった。シチェシニン先生の学校には3回訪問しているので、撮ってきた写真を紹介しながら、見聞きしたこと、感じたことをシェアした。
シェアした内容のひとつに「コンテスト」があった。
シチェシニン先生は「コンテスト」と呼ばれる、言わば競争を教育ツールとして取り入れていた。
たとえば、学校全体で数学のコンテストが行われ、様々な年齢の子どもが混ざったグループで競い合う。「1+1」といったシンプルな問題から難題まで、間髪入れずにアナウンスで流れ、グループの全員が各々回答していく。最後に、正解の数をグループごとに合計し、合計数が最も多いグループにトロフィーが渡る、という内容だ。
この話をシェアした際、お茶会参加者のお一人から、争いである競争は教育にふさわしくない、というご意見をいただいた。
それ以来、わたしは「教育と競争」について考え続けている。
でね~、今日、これについての新しいヒラメがあったのヨ~☆
「競争って、1位を決める勝負であり、勝つ者がいれば負ける者もいる」
っていうのが一般認識じゃない。
でもさ、
おそらくシチェチニン先生は異なった定義を持っていたんだと思うの。
先生は、「1位が複数人いるという競争」というものを教育に取り入れていたんだと思ったの。
そして、そこには、勝者も敗者もいない。
数学のコンテストの例を挙げてみるよ。
確かに「競争」ではあるけれど、そもそも先生の言う競争のベースは、
いわゆる一般的な認識のそれとはまったく異なっているのよ。
グループには、数学が得意な子もいれば、数学は苦手だけれど書く文字が綺麗な子がいたり、タイムキーパーしてくれる子がいたり、心配りが素晴らしい子がいたりする。一人ひとりは凸凹だけれど、だからこそグループはイキイキし、一緒にいて楽しい。そういう意味において、一人ひとりが何かの1位だということなのよ!
この価値観を礎にした学校の文化において、
「コンテスト」とは、子どもの成長を促す強力なツールだということになる。
そう、競争に1位が複数人いたって、いいじゃーん☆
誰しもに1位な何かがあるのよ☆
すべてを俯瞰してみたとき、子どもたちは(そして大人たちも)、色とりどりのキラキラでしかないの💛
この透き通る三食団子ちゃんたちのように☆
これが今のわたしの答え。
あー、スッキリしたー☆