昨夜の雨は嘘のよう
天気予報では雨の予報が出ていたのに
朝起きてみたら、ベルゴロドの空は曇り
そして青空が雲間から見えていたのでした~
今日は、案内役のウラジーミルの祖国でもある
Serebryany Bor祖国を訪問する日。
ここは、ベルゴロド市の中心部からさほど離れていない田舎にあった。
麦畑だろうか?なだからな緑の岡が360度広がっている。
岡の向こう側に、民家らしきものが見える。
ところが!
昨夜から降り続いた雨で、路面がグチャグチャ&ツルツル~
この悪路には、バンが入れない。
タイヤが滑ったら、もう終わりだ。
ということで、もう歩いていきましょうー ということになった。
ところがー
距離はたったの1kmなのに、
私たち日本人にはすべてが真新しい。
さらに、樫(カシ)の森に寄り道をして
植物にとても詳しいウラジーミルが絶滅危惧種の植物を見つけたり
ハーブを味見させてくれたりした。
だから祖国の入口に到着するまでに、
ナント1時間以上かかってしまったのでした~。
ここが祖国コミュニティの入口
そこから1本の道路が岡の向こうまで伸びていた。
ここからずーっと先まで祖国なのでーす。
そして道路の両側には
樫や桜、松や杉などの苗木が育っている。
これらはすべて種から育てたそうで
まさかこんなに発芽率が高いと思っていなかったので
たくさん植えたのだそうです。
でもほぼすべて発芽したので、木々の間隔が狭くなっているのだそう(笑)。
1軒目のお宅は、まさに1ヘクタールの面積の祖国。
旦那さんが元機械関係のお仕事をされていて
奥さんは教員だったそう。
今は、おふたりとも年金生活で、ここに定住していらっしゃる方でした。
もちろんすべてセルフビルド。
1ヘクタールという広さの感覚を感じるために、敷地の一番隅から見てみましたー。
そしたらね、意外と狭いんですよ!
(ロシアという広大な土地にいるから、そう感じるのかな?)
「最初は、敷地に小さな小屋を建て、そこで寝泊まりしながら
家を建てました。
今はゲストハウスや昼寝の場所になっています」
敷地には、パーマカルチャーを屈指した鶏小屋や
雨水の利用など工夫が施されている。
そして様々な木々の苗木が植えてあった。
10年後、ここは森になっているんだな~。
ご馳走になった手作りの行者ニンニクのピロシキ、
旅仲間のみなさんが美味しそうにほうばっていましたー。
次に訪問した祖国は、近代的なお宅でした。
システムキッチンやテレビが並んでいます。
ここで、ロシアの伝統的なお人形づくりのワークショップが開催されました☆
このお人形、藁(ワラ)人形ではありませーん。
木の薄皮でできています。
家事を手伝ってくれるお人形だそうで、
腕が6本あって、家事、お財布面など、色々と意味があります☆
千手観音みたいに、万能なんですね。
興味深いことに、スカーフの蒔き方やエプロンの模様などにも意味があるんですって。
みなさん、楽しそうに作っていました。
完成したお人形と集合写真☆
お昼をごちそうになりました。
とってーも美味しかったです!!!
おもてなしに感謝です。
食後、ロシアの伝統的な工芸をご披露していただきました。
そしたら、案内役のウラジーミルが何やら騒いでいます。
「広場に祖国のみんなが集まっていて、みなさんを待っているんだ。
来るのが遅いって怒ってるよ。急いで広場に行こう!」
ということで、青空広場に移動しました。
そこには30人ほどの祖国の方々が集まっていらっしゃったんです。
お待たせしました~☆
そして、彼らは、ロシア民族の本来の歌を披露してくださったんです。
その歌声は、力強く、そして不純なものをすべて突き破るような
美しくやさしい波動そのものでした。
自然と涙がでました・・・。
ことばではうまく表現できないけれど
魂が歓んでいるのを感じました。
そして曇っていた空に、どんどん青空が広がっていったのです。
日本の私たちは、お礼に「ふるさと」を歌いました。
その後、輪のおどり、ホロヴォ―ド(いわゆるロシアのフォークダンスみたいなの)がはじまりました。ホロボォードなどは8巻下にも登場しますね。
最初はちょっと小恥ずかしい☆と思ったんだけれど
楽し―の☆
旅仲間たちも率先して輪の中に入って、満面の笑みで踊ってましたー。
ゲーム感覚の踊りも盛り上がりましたね~☆
ロシア民族が大切にしていることのひとつに、
「相手の瞳を見る」というものがあるそうです。
ですから、踊りながら、必ず相手の瞳をじっと見つめます。
そうすると、ことばなきことばで、その方の人となりが伝わってくるのです。
踊りながら、まだ涙がほおをつたっていったのでした・・・
案内役のウラジーミル曰く、
祖国コミュニティといえど、同じ「アナスタシア」読者といえど
生活の仕方やスタイルは人それぞれ。
コミュニティで一番大変なのは、人間関係。
困っていたとき、ふと、昔の人たちはどうやって人間関係を克服していたのだろう?
と疑問に思ったそうです。
そこでいろいろな文献を調べてわかったのが「お祭り」だったそう。
ロシアのお祭りでは、ともに歌を歌い、そして踊る。
だからこの祖国コミュニティでは、数カ月に1回、このようなお祭りを開催しているんだそうです。
ただ、外国人が彼らのお祭りに参加したのは今回が初めて。
最初はとても心配していたそうですが、
こんなに日本人が打ち解けてくれて
まるで昔からの友人のようだ、とみなさん口をそろえて言ってくださいました。
最後に、みんな輪になって感想や良かったと思ったことを述べました。
ロシアの方たちも涙し、
「私たちはひとつだ」と全員で実感したのでありました☆
最後に、シベリア杉の苗を広場に植樹させていただきました。
この歓びのエネルギーがこの祖国コミュニティを包み込み
そして地球全体を包み込みますように☆
ベルゴロド州の祖国から集まってくださったみなさん
心からの感謝をおくります。
ありがとう!☆!☆!☆!